岩谷国際奨学生友の会 第3回東南アジア支部会 開催
バンコクDoubleTree by Hilton Sukhumvit(ダブルツリーヒルトン)で、岩谷国際奨学生友の会「第3回東南アジア支部会」が開催された。開催国のタイをはじめ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、ベトナム、オーストラリアからOB・OG 30名と、この日のために日本から参加した1名の奨学生OGに加え、ご家族の参加35名、財団関係者も含め総勢81名が集まった。
午後2時頃から次々にOB・OGが集まり始めた。エレベーターを降りて受付周辺で懐かしい顔を見かけると、お互い久しぶりの再会に満面の笑みがこぼれ、その場所で近況を話し始める人たちで一杯となり、受付周辺は身動きが取りにくくなるほどの大盛況となった。
午後3時、江田一道常務理事の開会挨拶により「東南アジア支部会」がスタート。同年4月に財団に着任したばかりの江田常務理事は、「自分が財団に来てまだ半年間しか経験していないが、早く皆さんと親しくなり、つながりを深めていきたい」と挨拶し、大きな拍手で歓迎された。
そして、江田常務理事と同行していた財団職員3名の紹介と、今回わざわざ日本から東南アジア支部会にご参加いただいた、マレーシア出身の第28回リム・リーワさん(日本から唯一の参加者)をご紹介した。
続いて、財団の最近の活動についてスクリーンで報告を行った。これまでに採用された東南アジア支部会の国別の採用人数や、奨学生の1年間の例会活動報告や、これまでの友の会の開催状況などを報告した。まだ採用人数が少ない国もあるが、たとえ毎年一人ずつであっても、採用人数が増えていることを喜んでいた。
続いて岡田事務局長より、日本で学位を取得したあとのOB・OGの進路についての報告があった。それぞれの選んだ道で活躍している人がたくさんいることは財団として大変うれしいが、その一方で、財団と連絡がとれなくなってしまった人が数多くいることについては、財団として残念であること。また、財団OB・OGの内、今でも財団と連絡を取り合っている人の割合は約65%であり、これは他の財団(ほとんど50%以下)と比べて非常に密接な関係が続いていると言えるが、これからの友の会をもっと発展させていくために、岡田事務局長から次の3つのお願いを提案した。
そして、OB・OGの皆さんからの近況報告や岩谷財団への思いなど、どんなに小さなことでも良いので、連絡をお待ちしていることを伝え、会議の部を終了した。
会議の部を終えた後、懇親パーティーが行われた。まず第31回リュウ ペイ イーさんによる挨拶と乾杯でパースタート。リュウ ペイ イーさんは参加9か国の言葉で次々に「乾杯」の発声を行い、各国のOB・OGが大きな声でそれに応える楽しいものとなった。
食事を楽しみながら、OB・OG30名が一人ずつ近況を報告した。現在の仕事や家族のことなど、一人3分間程度の短い時間ではあったが、拍手や歓声があがる楽しい報告会となった。
パーティー終盤には、サプライズ企画として、出席者の中で最近ご結婚された3組のご夫妻(第39回グエン ティ ハイ デュンさん(ベトナム)、第40回ラオ クン ラット ナッスダさん(タイ)、第41回リム ジセル グレース フェルナンドさん(フィリピン))をステージ上に招いて、江田常務理事からお祝いの花束を贈呈した。さらに、第2のサプライズ企画として、10月に岐阜大学の教授に昇進された第28回リムリーワさん(マレーシア)にも花束を贈呈し、会場から大きな拍手で祝った。
そして、今回の東南アジア支部会に初めてご出席いただいた記念すべき第1回(1975年)奨学生のアートン フンタマサーンさん(タイ)から、当時の貴重な思い出を語っていただいた後、現在シンガポール国立大学工学部の上級主任研究員をはじめ、数多くの要職を兼任されている第4回の徐礼信さん(シンガポール)より、中締めのご挨拶をいただいた。「今日ここにいる全員が、今度は2020年の東京オリンピックで、もう一度集まりましょう!」との力強い呼びかけに全員が大きな拍手で応え、江田常務理事から出席者に御礼を申し上げ、東南アジア支部会は閉会となった。
終宴後には、各国ごとにステージに上がって集合写真を撮り、最後に全員での記念撮影を行い、名残を惜しみつつ、再開を誓い合って解散した。